子供を当てにせず、自分たち夫婦だけの年金で生活して行くにはいったいどの位の金額でやっていけるのか
大いに気になることですよね。
●シニア世代にとって年金の支給額が減らされていく今後、お金の必要性はいうまでもありませんが、難しいのは限られたお金をいかに効率的に使うか、ということでしょう。
いくつかの視点から老後のお金について考えてみました。
●現金か保険か
日常生活の費用は「現金」でしか賄えませんが、「何かあったとき」のお金を過大に心配していませんか。
「何かあったとき」の具体的な内容はおそらく「病気になったとき」でしょう。病気で手術したら、入院したら、そんな場合の費用が心配のタネです。
確かに医療費は医療技術が進むにつれて高額になってきています。
ただ、そのために預貯金を取っておかなくては、と考えるよりも保険に加入する方がずっと安く済みます。
TVのコマーシャルのように、「もう年だから」と保険をあきらめずに、もうじき定年、というときこそ加入どきではないでしょうか。
疾病時の費用を保険でカバーできれば、「もしものための医療費」をとっておかなくてはという心配が確実に軽減され、それは預貯金の使い方に直接的に影響するはずです。
●預貯金からどのくらい生活費に補填するか?
年金生活に預貯金をどう効率的に使うかと考えるときに、一番の問題となるのは年金生活がいったいどのくらい続くかがわからないことです。
あらかじめわかっているのであれば、月々どれくらい使えるな、という試算が可能ですがそうはいきません。
平均的サラリーマンの場合、夫婦で公的年金合計、月額平均受給額はおよそ22,23万円(40年勤続の元会社員男性)くらいでしょう。
※ある夫婦の一例を紹介すると、
ふたり暮らしであれば生活のごく基本部分、食費・水道光熱費・通信費・ガソリン代(交通費)・生活雑貨・交際費・医療費・教養娯楽・介護保険料・健康保険料・保険料・・・・・・他に、固定資産税、住民税などはなんとか15万円ぐらいでほぼ賄える。
ということは、地域にもよりますが持家でローンなしの場合であれば、18万円での生活はまずまず問題なく、預貯金からの補填は原則必要ありません。
ですが、冠婚葬祭・車の買替え・住宅関係(家具・家電製品・修繕)などや金額が大きい旅行などは別途支出になりますのでそれらは預貯金から、と考えます。
ローンを早めに返済するとどのくらい違うのか、車はいつまで乗るのかなどをあらかじめ調べるなり決めておくと「なんとなく」年金生活に突入して困った、という事態は避けることができのではないでしょうか。
※私を例に取ると、夫婦で65才以降、公的年金は26万3千円になりますが、(持ち家、ローン無し)
上記の夫婦のように月18万円で生活していく自信はありません。